トルコダンス修行,その2 カラデニズ
2018.05.25 00:39|トルコ|

行ってきました。黒海地方のトラブゾン。
海あり山あり、日本でいう熱海や伊豆の様な雰囲気もあり、古い教会や絶景スポット多数の自然豊かな土地です。
数多くある、トルコ民族舞踊の中でも大抵の舞踊団、チームがとりに持ってくる盛り上がる鉄板演目のひとつ、カラデニズのホロン。
日本ではイワシの踊りとも呼ばれています。

ケレベッキのフォークロチームでもいつも踊りますし、トルコ大使館文化センターのチームホッパーでもフィナーレにもおどり、あの音楽を聴くと、気持ちが高揚します。

最近はインターナショナルスクールで子供達にも教えていたりするので
その本番に一度行ってみたくて、ついに!!
2泊だけですが行ってきました。
そのたびの様子、日記がわりにレポートします。
イスタンブールの旅行会社で航空チケットを取り、
ネットでホテルを予約して、
タクシーム広場からバスで空港に行くのが良い。という数人のアドバイスどおりにバスに乗りいざ出発。
途中バス酔いに耐え、やっと着いたら
なんと、
まさか、
違う方の空港。。。遠い方の。
一瞬で頭が真っ白になるも、トルコの友達にやっちまったメールを送り、気を落ち着かせ、
戻ってももう間に合わないので
とりあえず空港内に。トルコ航空のオフィスに行きチケットを変えてもらう。
日本円にして約4000円を支払い
もともと乗る飛行機とほぼ同時刻のチケットが取れ
トラブゾンへ。
何とかなってよかった。。。
昔から貿易など盛んだったろう地方都市は
思ったより人が多く賑やか。

少し離れると山に囲まれ緑の多い地域はアラブ人に、人気の観光地のようでした。
1日目は近場で観光。

アヤソフィア↑(イスタンブール以外にもあるのね)


文枝ちゃんと1日だけ合流。
待ち合わせは地元の人にも人気の眺めの良いチャイ屋さん。
ここではカップで頼めず、大きなポットでチャイが届きます。
カラデニズはチャイのお茶っ葉の産地。
色が濃いのに渋くなく何杯でも飲める。
夕日から夜景まで堪能した後は、地元のミュージックホールへ。踊りや音楽を求めて。
生バンドで、歌手もいるディスコというかんじ。ここでも、ポットのチャイ。お酒も飲まずに盛り上がるトルコ人観光客の女子たちに混ざってホロンを踊りましたよ。
さて、本題。
トラブゾンに行くならここへ行け。
とエディルネの先生に言われていた
Akçaabat belediyesi に、フェースブックページからトルコ語でメッセージを送り、
民族舞踊を見たり教わったりしたい事を伝えたところ、
わたしの帰る日の夜にショーがあるという。それは見れないというと、明日の昼に来なさいと。
よくわからないがここまで来たら、行くしかないと思い、地元の人が利用するドルムシュ(乗合タクシー?乗合バス?たった2リラ(60円くらい)で移動できる便利な乗り合いの車。大抵10人くらい乗れる車で降りたいところで降ろしてもらいます。)

で、20分くらいの隣町のAkçaabat へ。

街は、ホロン一色!いたるところにダンスのモニュメントやHoronの文字。

要は市役所的な場所で、
市長さんや文化担当の方に会いました。
カタコトのトルコ語で、突然来たおかしな日本人。たった1日で踊りの事を知りたいという。
1日で踊れるようになるものではないという、それは分かっているという私。
困る先方。困るわたし。
何をしてほしいですか?と言われても、
トラブゾン行くなら行くと良い、と言われてきたので、こちらも困る。
(資料館のようなものでもあるのかと思っていた・・・)
どうにか来た意義を見つけようと、踊りについての質問をして、1時間くらいでいいのでフィギュアを教えてくれないかたのむ。
踊りのチームのリーダーらしきおじさんは、
そうか、わかったよ、では、やろう。
と市役所の中の空いてる部屋で、
レッスン開始。
彼が言う踊りの内容や、言葉が意外とわかり、
わからない言葉はスマホで調べて、会話し
踊りの種類を、あー、これですか?(とやって見せたり)
これはどう言う意味なの?
などいろいろ質問したもので
「なんだおぬし、色々知っておるのだな?」と言う感じで
「怪しい日本人」から、
「ホロン知ってる日本人」
に変わり、レッスンも楽しくできました。

振付の作り方も教えてもらえたので、これからは好きな曲で自分で振付を作ることもできます。
この先生は普段はエンジニアでダンスや音楽は趣味との事でした。先生(左(のおじさま)のお父さんは30年くらい前に日本にホロンの公演にいったことがあるそうで(何度もその時の写真を見せてくれました)それで日本人のわたしにも親切にしてくれたのかな?
カラデニズ(黒海地方)カラ→黒、デニズ→海、(黒海地方)と行っても、私が突撃したアクチャーバットの他にトラブゾン、アルトブィン、リゼ、ヘムシン、他たくさんの地域がありそれぞれのホロンがあります。
ショーでは、より豊かに見せるようにそれらをミックスして踊っているとのことでした。
そしてアクチャーバットのホロンの歴史の本を頂く。曲の歌詞やなんかが全て乗っています。
マニアックすぎる。

それぞれの違いも知りたいところですが、
まだまだ奥が深すぎて、あまり深入りすると帰ってこれなくなりますから、(ワタシベリーダンサーダヨ!)せめて、日本のベリー界では1番詳しい位までがんばってみようとは思いましたが、
ほどほどにしようと思います。笑

次は黒海の別の土地にも行ってみたいな。
マニアックだな。。。
あとは、CD屋に連れていってもらい、
生ケメンチェの演奏と
オススメCD(プレゼントしてくれた、、、)
とパソコンの中から良さそうなのをCDに入れてくださいました。
ここで悔やまれるのが、そのケメンチェを買ってくればよかった、、、という事。
また次の課題にしよう。
いつかケメンチェ(引くフリ)でまえで踊りたいです。(トルコの舞踊団でよくある演出)

まだまだ、知らない事出来ない事たくさんありますが、こうやって直接文化に触れて体験した経験をまた、次に繋げていきたいです。
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